書斎の漂着本

書斎の漂着本 (100) 蚤野久蔵 西洋音楽の知識

4年前に始めたこの連載もちょうど100回目。まだ道半ばなので、はしゃぐ気はないものの「節目」ではあるので、これまでに取り上げたことがないジャンルを紹介することにした。明治・大正・昭和と作曲家、音楽教育家としてわが国の音楽...

書斎の漂着本 (99) 蚤野久蔵 空母プロメテウス

新聞の訃報で京都在住の作家、岡本好古(よしふる)氏の逝去を知った。(本年1月)7日、虚血性心不全のため左京区の自宅で死去、享年87歳。記事を読みながら駆け出し記者時代に先輩記者のお伴をしてご自宅に伺ったのを思い出した。こ...

書斎の漂着本(98)蚤野久蔵 畫譜 吾輩は猫である

近藤浩一路の『畫譜 吾輩は猫である』(昭和29年、龍星閣刊)には汗の思い出がある。いつだったかは忘れたが毎夏に京都・下鴨神社で開催される「下鴨納涼古本まつり」で見つけた。お盆をはさんでの6日間、それでなくても暑い盛りの恒...

書斎の漂着本(97) 蚤野久蔵 日本と世界の人名大事典

この角度なら題名のように<大事典らしく>見えるから不思議だ。実際のサイズは縦15センチ、横10.5センチのA6判だからA4コピー用紙の四分の一の大きさ、厚さは3センチで全826ページ。もっとも「縮刷版」とあるのだから細か...

書斎の漂着本(96)蚤野久蔵 五分間演説集

有名人といえども「スピーチが苦手」いう人は意外に多い。英国王・ジョージ6世も吃音(=どもり)を克服するまでは大変な努力を重ねたことをアカデミー賞の作品賞など4部門を受賞した映画『英国王のスピーチ』(2010年)で知った。...

書斎の漂着本(95) 蚤野久蔵 原色日本魚類圖鑑

昭和6年(1931)に東京の大地書院から出版された『原色日本魚類圖鑑』である。幅9.5×高さ17.5センチのいわゆるコンサイス辞典ほどの大きさで全204ページ。厚さはほぼ3センチで紙函付きと携帯に便利なように作られている...

書斎の漂着本 (94) 蚤野久蔵 すたこらさっさ(その2)

前回は田辺茂一、いや田原茂助の<ヰタ・セクスアリスな日々>を少しばかり紹介した。茂助の淡い初恋の行方が気になるかもしれないのでまずはそちらから。 ある日、慶応からの学校帰りの青山6丁目電停で山脇女学校4年生だった三姉妹の...

書斎の漂着本(93)蚤野久蔵 すたこらさっさ(その1)

紀伊国屋書店創業者の田辺茂一は連日連夜、銀座に繰り出し、バーからバーへと飲み歩き華麗な女性関係を繰り広げて<夜の市長>と言われた。ところが「いつ書くのだろう」と思われるほど多くの著作を残した。その代表作をあげるとするとや...