書斎の漂着本

書斎の漂着本 (44)  蚤野久蔵 肺病養生法  

連載開始前に作った約50回分の予定リストは、当然ながらわが書斎にあった本のなかから選んだ。書き進めながら選び直し、追加してきたが新たな購入本もあって<継続更新中>である。こちらの主婦の友社から出版された『肺病患者は如何に...

書斎の漂着本 (43)  蚤野久蔵 軍艦大和  

わが書斎にやってきた本の中にはどこで手に入れたのか思い出せないものも多い。これもそのひとつ、昭和24年、銀座出版社発行の『軍艦大和』(吉田満著)である。 著者の吉田は東京帝大からの学徒出陣で、海軍予備学生となり海軍電測学...

書斎の漂着本 (42)  蚤野久蔵 ブレンダン航海記  

航海記や漂流記に「マニア」などという言葉があるかどうかは別にしてもこれまで百冊以上を読んできた。「そのなかでいちばん夢中になったのは何ですか」と聞かれて「聞いたことがない」といわれるのもシャクだから『コンティキ号漂流記』...

書斎の漂着本 (41)  蚤野久蔵 海の俳句集  

この連載ではわが書斎にやってきた本や資料を<漂着してきた>と称して紹介してきた。そのなかではいちばんの<新顔>である。つい先日、京都・下鴨神社境内の糺(ただす)の森で開催された「下鴨神社納涼古本まつり」の300円均一コー...

書斎の漂着本 (40)  蚤野久蔵 大正女子書簡文  

大阪・心斎橋の岡田文祥堂から出版された三浦圭三著『大正女子書簡文』である。菊判364ページ、定価55銭の和本は、ご覧のように当時の女学生がいかにも喜びそうな水辺の芦を描いた表紙で、わざわざ赤い綴じ糸が使われている。 この...

書斎の漂着本 (39)  蚤野久蔵 人肉裁判  

大正13年(1924)4月に東京市神田区表神保町の三星社出版部から発行された「新訳名著叢書」の一冊、セキスピア作『人肉裁判』である。 これがすぐにシェイクスピアの『ヴェニスの商人』のことだとわかるのはよほどの外国文学、い...

書斎の漂着本 (38)  蚤野久蔵 太陽臨時増刊 

戦前、わが国最大の出版社として隆盛を誇った博文館が、創業12周年記念に発行した『太陽』の臨時増刊である。明治20年(1887)に大橋佐平が東京・本郷で創業、富国強兵の時代風潮に乗り、数多くの国粋主義的な雑誌を創刊して社業...

書斎の漂着本 (37)  蚤野久蔵 うなぎ 

この原稿を「土用の丑の日」に書き始めたので書斎の<うなぎ本コレクション>のなかではいちばん古い『うなぎ』を取り上げることにした。ついつい溜まってしまったのをコレクションというのも大袈裟かもしれないが20冊以上もあるから、...