蚤の目大歴史366日

“8月28日” 「蚤の目大歴史366日」 蚤野久蔵

*1299年  マルコ・ポーロがジェノヴァで釈放され故郷ヴェネツィアに帰還した。 イタリアを長靴の形に例えると<付け根>の西側フランス寄りがジェノヴァで東側ギリシャ寄りがヴェネツィア、都市国家の<二強>として覇権を争って...

“8月27日” 「蚤の目大歴史366日」 蚤野久蔵

*1957=昭和32年  東海村の日本原子力研究所の実験炉にわが国初の「原子の火」がともった。 これが2011年だったら、多分、紹介しなかっただろうが3.11の東電福島原発事故を経験したことで、この日が<原点>と思うよう...

“8月26日” 「蚤の目大歴史366日」 蚤野久蔵

*1931=昭和6年  新聞各紙は羽田飛行場の開港を皮肉っぽく報道した。 飛行場を管轄する逓信省は前日25日に報道陣を招いて賑々しく披露した。大正時代からあった羽田運動場などを買収して53ヘクタールの面積を確保し、幅15...

“8月25日” 「蚤の目大歴史366日」 蚤野久蔵

*1543=天文12年  大隅国・種子島の西村小浦に百余人が乗った異国船が漂着した。 南蛮=ポルトガルの商人であることがわかり島の中心の赤尾木津に回航させた。薩摩・島津家が招いた僧の南浦文之(なんぼぶんし)は『鉄炮記』を...

“8月24日” 「蚤の目大歴史366日」 蚤野久蔵

*1945=昭和20年  明治専門学校の「原爆調査団」が被爆直後の長崎に入った。 現在の国立九州工科大学の前身で北九州・戸畑にあった。当時、助教授だった藤田哲也は教員や学生らで組織された調査団の一員に加わった。被爆被害の...

“8月23日” 「蚤の目大歴史366日」 蚤野久蔵

*1927年  アメリカ・ボストンの刑務所でイタリア移民の2人の男が電気椅子で処刑された。 アメリカ国内に<赤狩り旋風>が吹き荒れるなか米国裁判史上に残る最大の冤罪事件とされ、彼らの名を取って「サッコ=ヴァンゼッティ事件...

“8月22日” 「蚤の目大歴史366日」 蚤野久蔵

*1981=昭和56年  直木賞作家の向田邦子が台湾での航空機事故で遭難、51歳だった。 午前9時54分、台湾・台北空港を高雄に向けて離陸した遠東航空103便、ボーイング737-200機は約10分後、空港の南南西約150...

“8月21日” 「蚤の目大歴史366日」 蚤野久蔵

*1945=昭和20年  内田百閒の『東京焼盡』はこう終わる。 八月二十一日火曜日十三夜。晴 午後出社す。夕帰る。こなひだ内から毎日麦酒が飲みたくて困る。大分間があいたからである。麦酒やお酒が無い為の苦痛を随分嘗めたがこ...